千代田区神田大手町の司法書士が役に立つ話から笑い話まで☆

神田、大手町の司法書士MY法務事務所の代表が日常生活で役に立つ知識から笑える話まで気ままに綴るブログです。肩ひじ張らずに読んでってください♪

No.47 パチンコ店、客が来るとき儲けどき(5.7.5調)

こんにちは、村田です。何かと大変なご時世になってきましたね。電車はガラガラ。マスクは少し買いやすくなってきたようです。いつもと違う生活を強いられている方も多いのではないでしょうか。各種給付金の情報が随時公表されていますから、給付対象となっている方は申請漏れのないようにご注意ください。さてそんな中、パチンコ店の営業自粛が問題になっていますよね。ご存知のように賛否両論あるんですが、私個人としての意見は、「今は行かんほうがいいよ」です。その理由を今回は、「パチンコ店の店長経験者」としての観点から述べます。

 

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さて本題に入る前に、弊所ホームページにおいて、「持続化給付金」についての案内ページを公開していますから、忘れない内に貼り付けておきますね。

持続化給付金の情報ページはこちら。

www.myshiho.jp

 

ではいよいよ本題。パチンコ(パチスロもですが)をしに行くことについての賛否について、ウィルス感染及び拡散の観点からの議論は、巷で色々となされているのでそちらに譲ることとします。今回のテーマ、冒頭で述べた私個人の意見「今は行かんほうがいいよ」の理由は一言で言うと…

 

今、行っても負ける可能性極大だから

 

そう、今パチンコ(以下、パチスロも含めて「パチンコ」って言いますね。)に行くのは金を捨てに行くようなもの。「金が余って仕方ないぜ!!どこかに捨てられる場所がないものか!?」という石油王や、「金がどんどん無くなって生活できない!!だけど追い詰められてるこの感覚、たまらねえっ!!」っていうギリギリで生きていたいKAT-TUNな人ならこれはもう止めはしません…。

しかし、ほとんどの人はそうではないでしょうから、今パチンコに行っても、

 

金を払ってムカムカした気分で帰宅する

 

ということになってしまう。そして、最近はこの観点から書かれた記事を目にすることがあるんですが、「本当にパチンコ店の裏を知っているのか」と感じさせる記事もあるので、実際に店長を務めた私が「今、行っても負ける」の根拠をQ&A方式で説明します。

※ちなみに、店長として勤務したのは3年強、それ以前の4年半ほどは主任として勤務していました。主任時代の後半は、店長不在により数字の管理も任されていたので、約6年の間、売上や利益を作ることや遊技台の選定含め、広範な権限を与えられていました。釘調整やパチスロ台の設定も私の権限でした。そして、店長として管理してた店はいわゆる「地域一番店」にしていました。

 

Q1.何で今パチンコに行くと、負ける可能性極大なのか?

A1.(玉を)出す必要が無いから。店側からすれば、出さなくても客が入る状況のときには絞るのが基本。今回のような自粛による客入り増は特別な例だけど、そうでなくとも客入りが見込める日(正月、GW、お盆、土日祝など)は書き入れ時となる。店の立場になって考えてみたらどうなのかってこと。出さなければ店側の利益は増える。極端な話、客が1万円入れて全部吸い取れば店側の利益は100%(人件費とか電気代はこの際考えないこととする。)になる。とはいえ現実にそんなことはしない。なぜならそんなことしたらすぐに客が離れてしまうから。今日だけ一時的に稼げれば良いのであればともかく、今後も営業を続けていくことを考えたら少しずつ利益をとっていくほうが良いのだ。だけど今は周囲の店舗が営業していない。競合店がいないとなれば負けた客に他の店に行かれてしまうこともない。これはもう利益抜き放題ですよ。あなたが店長ならこんなときに出しますか??

 

Q2.確かに客が入ってる。だけどそれなりに出しているようにも見えるけど?

A2.そう見えるだけ。客が大勢いると通常時より出玉が少なくても出てるように演出できる。特にドル箱を積む方式でやっているところは出ているように見える。想像してみてほしい。一つは、両側合計30台のシマにパラパラと5人の客がいてその内2人が出している光景。もう一つは、同じシマが30人満員となっていてその内10人が出している光景。出している人の割合は前者の方が高いのに、後者のほうが「めっちゃ出てる」ように見えるんです。そう見せるのも店側のテクニック。

 

Q3.実際にはどれくらいの割合で店側が抜いてるの?

A3.平均すると粗利で10~15%くらいが多いと思います。「思います」というのは、公営ギャンブルと違って、テラ銭○○%とか公表されていないため、経験則や業界にいた頃見聞きした話を鑑みるとってことです。店によって自由に設定すれば良いのだけど優良店で10%ってところでしょうね。私が店長だった店も10%を基準にしていました。月や年単位だとこれに近付くのですが、1日単位だと目論見と違う数字になることは結構あります。デジタル物は言うこと聞かないことも多いから…。そんなに抜く気もないのに20%近く抜けてしまうこともあるし、そんな日は常連さんからの不満の声が明らかに多くなる。私の場合、そんなときは翌営業日に大放出して返していた。「できるだけ多く集客し、そこから浅く利益を抜き、長時間遊ばせて満足感を持ってもらい翌日また来てもらう。→最初に戻る」ということを意識していたし、それが地域一番店になった理由の一つでもあると考えていたので。そんな私でも書き入れ時にはしっかり利益を確保していました。GW平均で16~17%とか…。だって慈善事業じゃないですからね。ちなみに書き入れ時は他店も同様に利益をとりにいくので、客離れにはつながりにくいのです。

 

Q4.そういうけどうまいことやれば勝てるんだって。自分は先週5万勝ってるよ。

A4.長期的にみればほとんどの客が負けている。パチンコにハマってる人は勝ったときの印象が強く残りがちだからそう感じるだけ。ごくごく一部には長期的にみても勝ってるひとがいるかもしれないけどごくごく一部。特に昨今は、いわゆるハネモノが衰退し、打ち手側の技術の介入度合いが少なくなったため、客側が人為的に勝つ確率を高めることは難しくなっている。そうするとデジタルの運次第になるため、長期的観点ではやはり負けることとなる。釘を見ることができる私が、日々パチンコ屋に並ぶ生活をしていないということが答えとも言える。

 

【まとめ】

・テラ銭は各パチンコ店が自由に決められる。公表の必要もない。
・競合店が休業中の今、営業している店は利益を抜きやすい。
・客が多く入っていると、あまり出さなくてもそれなりに出ているように見える。
・利益を多めにとっても平常時より他店への客流れを心配しなくてよい。

つまり、平常時より確実に悪い条件で勝負をすることとなる。だから、「今は行かんほうがいいよ」なのだ。パチンコ大好きなあなた、自粛期間が終わった後、店側が強気に出られない時期に遊びに行ったほうがHAPPYになれる可能性が高いですよ!!上のQ&Aを読めば、どんなときが店側が強気に出られないときかわかるはず。

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【オマケ】

ちなみにシマの端っこの台って人気がある。出さなくても座りたがる人が多くて稼働率高止まりになりがちなのだ。ってことはそういう台はどういう扱いを受けるのか、ここまで読んでいただけてたらわかるはず。まぁ回らないようにしてあっても、運次第でデジタルがバンバン当てちゃうこともあるのだけれど。要は、そういう店側の思考を考えたほうが良いってことです。

 

 

なお、5月5日の報道によると、政府から各都道府県知事に対して、

特定警戒都道府県以外の34県では、「①マスク着用②2メートル以上の座席間隔を空ける③客の入替時には消毒する

を条件に、施設の利用制限の緩和や解除を可能とする旨の指針を通知したとのことです。

※特定警戒都道府県とは、北海道、茨城県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、岐阜県、愛知県、石川県、京都府大阪府兵庫県、福岡県です。

 

う~ん、2メートル空けるって5台に1台しか使えないってことじゃないだろうか…。パチンコ台の横幅は約52cm。間に4台ないと2メートルにならない。座席の中心基準にしても間に3台…。これ本当にできる??

 

ってことで今回はここまで。情報満載の弊所ホームページはこちらからどうぞ☆

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